ソフトバンクグループ(SBG)と対話型AI「ChatGPT(チャットGPT)」を運営する米オープンAIは3日午後2時から、東京都内で企業などを対象にしたイベント「AIによる法人ビジネスの変革」を開いた。SBGの孫正義会長兼社長とオープンAIのサム・アルトマン最高経営責任者(CEO)が参加し、合弁会社を設立したと発表した。日本国内で企業向けAIサービス「クリスタル・インテリジェンス」を提供する。その後、首相官邸で石破茂首相に面会し、取り組みについて伝える。
- ソフトバンクG、オープンAIに追加出資検討 3.9兆円との報道も
オープンAIをめぐっては昨年、AI向けの半導体開発などのため最大7兆ドル(約1100兆円)規模の投資に向け、アラブ首長国連邦(UAE)政府などと協議していると報じられていた。そうした経緯の末に先月発表したのが、SBGなどと米国で巨大データセンターをつくる合弁事業「スターゲート」だった。オープンAIとSBGが見込む最大投資額は5千億ドル(約78兆円)にのぼる。
オープンAIはここにきて、SBGから出資を受けるなど同社との関係を強めてきた。オープンAIがめざす人間並みの知能を持つ「汎用(はんよう)人工知能(AGI)」の開発には、膨大な投資資金が必要になるからだ。
オープンAIに対してはこれ…